小寺クリニック

よくあるご質問

神経症とはどんな病気ですか?

神経症には、不安神経症、抑うつ神経症、解離神経症、離人神経症、心気神経症、強迫神経症など、その症状の現れ方によって、数種類の分類がなされています。

いずれの神経症も、心に不安が起こっているなど、心の問題が生じているのですが、そもそも、心というのは抽象的なもので、捕えにくいものです。また自分の内面を見ておくということを、普段からしていない人は、自分の心に起こっていることに、気がつきにくいものです。特に、自分で、認めたくないような心のあり方は、それを無視しようとします。これを専門用語では、抑圧といいます。

しかし、いくら心を無視したり、抑圧したり、あるいは気がつかなかったりしても、その心は現にありますから、それが身体という、人間にとってひとつ外側のところに現れてきます。

身体は、心と違って具体的なもので、分かりやすいという性質をもっています。このため心の問題を無意識的に、身体の問題に置き換えて、扱おうとするのが、神経症のメカニズムといっていいでしょう。

ただし、ひとつ例外がありまして、強迫神経症のみは、心の問題を、身体を飛び越して、その外側の空間に置き換えます。(例えばガス栓や鍵の確認、枕を正確に真っ直ぐにしないと気が済まない、等というのは、心の問題をより外側の空間、外界に移し換えていることになります。)

問題を、中心にある心から、より外側にある空間、外界に置き換えるために、強迫神経症は、神経症の中でも病態レベルとしては重く、従って治りにくい、という事実が指摘されています。(強迫神経症について、詳しくは別項をご参照ください。)